エンジンを落札したのは良いものの長期放置されてたっぽい感じだったので腰上OHを行いました。まあ令和の時代にCBX125FのエンジンをOHする人なんてそうそういないとは思いますが、一応使った部品は列挙しておきます。
- KIWAMI ガスケットセット FOR ホンダ H-CBX125F
- TKRJ ピストンリング ELITE-150用 コードRH1010X
- 銅ワッシャ12mm
- アルミワッシャ12mm,14mm
- ガスケットシート(カムチェーンテンショナーのガスケットを切り出すためのもの)
- バルブステムシール(純正部品)
- オイルパイプとかのシーリングワッシャー(純正部品)
- その他もろもろ
ピストンリングはELITE150のボアも58mmなので使えるらしいです。この情報はTomoさんのCBX125F 純正ピストン 使用可能なピストンリングで知りました。ピストンリングはTKRJじゃなくてもあるっぽいです。
純正じゃない方のワッシャはヘッドのロッカーアームシャフトやサブロッカーアームシャフト、カムチェーンテンショナーボルトのシーリングワッシャとして使います。ホンダはワッシャーを廃番にしないでくれ…純正部品が出るとこと出ないとこがあるのでCMS見て代替部品確認したりお店に問い合わせてもらったりしましょう。
実際にエンジンバラすときはサービスマニュアル(後期型なら追補版も)とパーツリストを用意しましょう。まあエンジンばらす人なら大抵持ってるとは思いますが。
ヤフオクエンジンをOHする前にブローした方のエンジンをばらしていきました。
ピストンとバルブが接触した跡が残ってます。ヘッド外した時点でオイルシャバシャバだったので、燃焼室に上がってたオイルは割と多かったみたいです。ピストンの縦傷がひどいですしこの状態でオイル上がらないわけがないですよね…
で、ヤフオクで落としたエンジンがこちら
白さびでやばい。ヤフオクの説明によると走行距離は2500kmくらいだったらしいが実際どうだか。
ヘッド開けた感じは問題なかったです。とはいえスラッジがたまってたのでバイク買って一度もオイル交換せずに放置といった感じでしょうかね。
インマニまで白さびが生えてゴムのとこが取れちゃったので、ブローしたエンジンから移植することにしました。
シリンダーとピストンの状態です。まあ錆びててこのまま使いたくはない感じです。
ヘッドの状態です。写真には写ってないですが吸気ポートのあたりにサビなのかよくわからないジャリジャリしたものがあったり…
インマニ周りと吸気ポートのさびを落としてきれいにしました。
吸気ポートを掃除してバルブステムシールを交換しました。もともと付いてたやつは劣化して固くなってました。
バルブのすり合わせをして灯油を入れてすり合わせができたか確認しました。灯油が透明なので写真じゃ分からないですけど。バルブ取り付けたらサブロッカーアームも取り付けちゃいます。
シリンダーのホーニング前後の写真です。使ったホーニングツールが悪かったのかめっちゃザラザラしてるように見えますけど触るとそうでもないです。ホーニングよくわからん。
ピストンはリムーバーかけまくってカーボン剥がしまくりました。ピストンリングの溝も汚れていたので外したピストンリングでこすってキレイにしました。あと側面をピカールで軽く磨いてきれいにしました。
あとは組んでいくだけです。
シリンダーとクランクケースの合わせ面のガスケットを剥がしてきれいにしておきます。ロアカムチェーンを取り付けてアイドルスプロケットを取り付けます。この時、フライホイールのTマークが見えるようにして、クランクシャフトのけがき線とクランクケースのサンカクマークの位置があってるのを確認して、シリンダーの上面とスプロケットのけがき線を合わせて取り付けます。(面倒)
シリンダーのスプロケットとカムチェーンテンショナーのシャフトのオイルシールに銅ワッシャを使ってますが後でアルミワッシャに変えました。
シリンダーにつけるアッパカムチェーンテンショナーのガスケットを切り出します。
100均で買った朱肉を塗りたくります。塗ったとこにガスケットを押し付けてデザインナイフで切り出します。
ヘッドを取り付けて、
カムシャフトを付けます。カムシャフトはノックピンの切り欠きがある方が上になるように、ヘッドの上面とカムスプロケットのけがき線が水平になるように取り付けます。あとヘッドカバーつけてOHは終わりです。色々端折ってますが。