2020年12月16日水曜日

CBX125Fエンジン腰上オーバーホール

エンジンを落札したのは良いものの長期放置されてたっぽい感じだったので腰上OHを行いました。まあ令和の時代にCBX125FのエンジンをOHする人なんてそうそういないとは思いますが、一応使った部品は列挙しておきます。

  • KIWAMI ガスケットセット FOR ホンダ H-CBX125F
  • TKRJ ピストンリング ELITE-150用 コードRH1010X
  • 銅ワッシャ12mm
  • アルミワッシャ12mm,14mm
  • ガスケットシート(カムチェーンテンショナーのガスケットを切り出すためのもの)
  • バルブステムシール(純正部品)
  • オイルパイプとかのシーリングワッシャー(純正部品)
  • その他もろもろ

ピストンリングはELITE150のボアも58mmなので使えるらしいです。この情報はTomoさんのCBX125F 純正ピストン 使用可能なピストンリングで知りました。ピストンリングはTKRJじゃなくてもあるっぽいです。
純正じゃない方のワッシャはヘッドのロッカーアームシャフトやサブロッカーアームシャフト、カムチェーンテンショナーボルトのシーリングワッシャとして使います。ホンダはワッシャーを廃番にしないでくれ…純正部品が出るとこと出ないとこがあるのでCMS見て代替部品確認したりお店に問い合わせてもらったりしましょう。

実際にエンジンバラすときはサービスマニュアル(後期型なら追補版も)とパーツリストを用意しましょう。まあエンジンばらす人なら大抵持ってるとは思いますが。

ヤフオクエンジンをOHする前にブローした方のエンジンをばらしていきました。




ピストンとバルブが接触した跡が残ってます。ヘッド外した時点でオイルシャバシャバだったので、燃焼室に上がってたオイルは割と多かったみたいです。ピストンの縦傷がひどいですしこの状態でオイル上がらないわけがないですよね…

で、ヤフオクで落としたエンジンがこちら


白さびでやばい。ヤフオクの説明によると走行距離は2500kmくらいだったらしいが実際どうだか。



ヘッド開けた感じは問題なかったです。とはいえスラッジがたまってたのでバイク買って一度もオイル交換せずに放置といった感じでしょうかね。


インマニまで白さびが生えてゴムのとこが取れちゃったので、ブローしたエンジンから移植することにしました。

プラグはワッシャの部分がさびて全然外れませんでしたがラスペネとゴリ押しで何とか外れました。

で、腰上全バラです。


シリンダーとピストンの状態です。まあ錆びててこのまま使いたくはない感じです。

ヘッドの状態です。写真には写ってないですが吸気ポートのあたりにサビなのかよくわからないジャリジャリしたものがあったり…

シリンダー外すのに外した部品たちです。シリンダー外すのにクラッチ外さないとロアカムチェーンが外れないのでマジで面倒です。

シリンダー外したらクランクケースにゴミが入らないようにウエスを突っ込んでおきます。

DOHCなのでバルブは4本です。100均のケースに入れるとベンリィです。

インマニ周りと吸気ポートのさびを落としてきれいにしました。


吸気ポートを掃除してバルブステムシールを交換しました。もともと付いてたやつは劣化して固くなってました。

バルブのすり合わせをして灯油を入れてすり合わせができたか確認しました。灯油が透明なので写真じゃ分からないですけど。バルブ取り付けたらサブロッカーアームも取り付けちゃいます。


シリンダーのホーニング前後の写真です。使ったホーニングツールが悪かったのかめっちゃザラザラしてるように見えますけど触るとそうでもないです。ホーニングよくわからん。


ピストンはリムーバーかけまくってカーボン剥がしまくりました。ピストンリングの溝も汚れていたので外したピストンリングでこすってキレイにしました。あと側面をピカールで軽く磨いてきれいにしました。

あとは組んでいくだけです。
シリンダーとクランクケースの合わせ面のガスケットを剥がしてきれいにしておきます。

ピストンリングを付けて新品のCリングを入れてピストンを取り付けます。

新品のガスケットを入れてシリンダーを取り付けます。


ロアカムチェーンを取り付けてアイドルスプロケットを取り付けます。この時、フライホイールのTマークが見えるようにして、クランクシャフトのけがき線とクランクケースのサンカクマークの位置があってるのを確認して、シリンダーの上面とスプロケットのけがき線を合わせて取り付けます。(面倒)
シリンダーのスプロケットとカムチェーンテンショナーのシャフトのオイルシールに銅ワッシャを使ってますが後でアルミワッシャに変えました。
変えました(シリンダーの素材がアルミだったので)。

シリンダーにつけるアッパカムチェーンテンショナーのガスケットを切り出します。
100均で買った朱肉を塗りたくります。

塗ったとこにガスケットを押し付けてデザインナイフで切り出します。

いい感じ。

ヘッドを取り付けて、

カムシャフトを付けます。カムシャフトはノックピンの切り欠きがある方が上になるように、ヘッドの上面とカムスプロケットのけがき線が水平になるように取り付けます。あとヘッドカバーつけてOHは終わりです。色々端折ってますが。

で、車体に乗せてキャブつけたりオイル入れたりします。オイルフィルタも交換しました。


ちゃんと腰上OHできたのか不安だったので一度圧縮を測りました。
まあちょっと低い気はするけど寒かったしこんなもんかな(適当)


あとめっちゃ錆びてシャフトと一体化していたスプロケットをギアプーラーで外し、ブローしたエンジンから取ったスプロケに交換しました。山も残ってるし大丈夫そう。
心配なのはこのシャフトのオイルシールですね、27年モノですし…オイルが漏れてきたら交換します。
あとチェーン付けたら自走出来ますね。


次回予告


おわり。






2020年10月18日日曜日

CBX125F不動の回

 ~前回までのあらすじ~

近場のツーリングスポットに行く途中、異音が大きくなってきたような?気のせいか?マフラーに穴が開いていて異音に鈍感になっていた。帰り道で異音モール堂々開店!トランポで持って帰ってきたはいいがエンジン見るの面倒で放置してた。

重い腰を上げてヘッドカバーを開けたら謎のナットが飛んできた。何かと思ったらタペットのところのナットだった。

よく見ると排気側手前のロッカーアームがありません。


折れたロッカーアーム


砕けたパーツが飛び散ったのかチェーンも損傷している。

損傷したカムチェーンがそのまま回ってカムチェーンガイドも削れている。

こんな状態でもエンジンは始動しちゃうんですよね、DOHCだから排気側が片方死んでも一応排気はできるらしい。破片はエンジンの中を駆け巡るけど。

というわけでエンジン載せ替えます。
おわり




2020年8月23日日曜日

CB125Tの整備

CB125Tが来てから整備した内容は、
・キャブレターOH
・前後スプロケとチェーン交換
・オイル交換
・エアフィルター交換
・ドラムブレーキ交換
・プロリンク周りの整備、リアサス交換
・ブレーキキャリパー、マスターシリンダー整備
・シート交換
・フロントフォークOH
・灯火類LED化
・クラッチ交換
・ホムセン箱取り付け
・USB電源取り付け
・グリップ交換
くらい?多いんだか少ないんだかわかりませんね。1週に1項目くらいのペースで整備していきました。

〇キャブレターOH
外した時は割と汚かったんですが中身は割ときれいでした。
 
頑張って左右のキャブを繋いでいるステーのねじをはずしてそれぞれ分解しました。固着してたので苦労しました。
キャブクリで掃除して組み上げ、取り付けておしまいです。フィルターも一応入れました。

〇前後スプロケ交換
プレコミモーターで売ってた中華スプロケセットを買って取り付けました。
取り付けてから別に中華製じゃなくてもよかったなと思いました。

〇教習車用ハーネス撤去
純正ハーネスに後付けされているだけなので、外すのは割と簡単でした。ニュートラルランプ用の配線が違ったのでギボシで圧着して動作するようにしました。
 
あとブレーキスイッチが接続されていなかったので、サイズの合う端子を用意して純正ハーネスに接続しました。

〇オイル交換
まあ真っ黒でしたね。

〇プロリンク
車両購入時から固着してました。
YSSのサス買っちゃいました。
サス外したら古代の遺品みたいになってました。
ほんでアーム部分外して分解。大アームと小アームの接続部分のボルトが固着してて手伝ってもらってやっと外れました。中は思ってたよりきれいでしたがそのうちベアリング化したいですね。
各部をグリスアップして取り付け。赤いスプリングがいい感じです。

〇フロントブレーキOH
段付きになるまで使い込まれてました。段付きに嵌ってキャリパーを外すのに苦労しました。
外して掃除しました。キャリパーピストンを使いまわそうと思ってましたが傷が入ってたので諦めました。
溝を掃除して新品のピストンシールをはめて、新品のピストンを入れました。
ディスクの大径化を行うため古いディスクを外し、別のディスクを取り付けました。
GB250のキャリパーサポートをヤフオクで落として取り付け。キャリパーもついてきました。
デイトナの赤パッドを入れて取り付け。
キャリパーと合わせてマスターシリンダーのOHも行いました。デイトナのOHキットを使っています。
エア抜きをしてフロントブレーキのOH完了です。

〇フロントフォークOH
左右OHしましたが開けたらいい匂いがして最悪でした。あと他の写真は撮り忘れました。
ブーツを取り付けていい感じになりました。

〇シート換装
ヤフオクで80円くらいで落としたシートを取り付けました。送料が2000円くらいして微妙な感じでした。
比較するとどれだけアンコが抜かれてたかわかりますね。

〇クラッチ交換
写真撮り忘れましたが交換しました。ガスケット剥がすの大変ですね。

〇ホムセン箱取り付け
ホムセンで木の板を買ってきてホムセン箱の底部の形状に合わせてカットしました。その後適当に穴開けて塗装してU字ボルトで取り付けました。100均の滑り止めシートを入れています。
取り付け後はこんな感じになりました。教習車ランプのステーに固定しましたが割としっかり固定できています。

〇タンク換装
ボロボロだったタンクを乗せ換えました。中華コックを買ったら向きが逆だったので取り回しがキモくなりました。横向きにしたら足に当たったので斜めにしています。
換装後はこんな感じになりました。サイドのカウル外して最終型のタンクにJC06初期型のシートを取り付けたので、一見どの年式だかわからなくなってしまいました。

〇おわり
いろいろ整備してこんな感じになりました。
燃調が合ってない感じだったのでメインジェットを交換して魚沼スカイラインにツーリングに行ったときの写真です。

いい感じ。
おわり





CBX125F/Cのインマニをワンオフする

CBX125F/C用のインマニをJLCPCBの金属3Dプリントで作ってみました。 本当は鋳造とか切削とかでできるとよかったけど、分岐する形状だと難しいので値段的にも手軽な3Dプリントを試してみました。 とりあえずFusion360を触る 純正インマニの寸法からベースを作る。 とり...